投資信託からの分配金(配当金)、やっぱり嬉しいですよね。しかし、この分配金には何かと私たちが知らない事実が多いのです。投資信託を実際にしている人なら分かると思うのですが、分配金を現金化して引き出すと、その分だけ基準価格が下がってしまいます。つまり、基準価格を上げ続けたければ、分配金を引き出さない方がお得ということになってしまいますが、それでは投資の意味がありません。つまり、「基準価格が一定レベルに上がったら分配金を引き出し、また同じレベルにまで上がるのを待って、分配金を引き出す」というローテーションを繰り返せばよいのです。基準価格は平均して同じレベルにとどまることになりますが、定期的に分配金を受け取っている以上は「利益が上がっている」と言えますしね。
また、業者から分配金が出される裏側には2つの事情があります。1つは、「高騰し続ける相場を抑えるため、あえて分配金を出す」というものです。分配金を引き出すと基準価格が下がりますので、「高騰し続けた結果、急落する」という事態を、分配金を出すことによって未然に防いでくれるわけです。「吹きこぼれる寸前の鍋にビックリ水を入れる」という状況に似ていますね。一方、もう1つの事情とは、「相場や運用益に関係なく分配金が出される」というものであり、定期的に分配金が入ってくるプランを希望であればこっちの方を選んでおきましょう。
投資信託の分配金には、上記のような様々な事情が関係しているのです。「預けておけば定期的にちゃんと入ってくる」という簡単な認識ではなく、どのような事情で分配金が出されるのか、あるいは、基準価格と分配金とのバランスを確認して引き出すようにしておきたいですね。